豊岡市日高町の「植村直己冒険館」が地味に良かった。
笑顔しかないこの人物。
冒険家の植村直己さんです。
兵庫県豊岡市日高町の「植村直己冒険館」。
先日の旅行の帰りに立ち寄ったところです。
この日は子供達の英語のテストが夕方にあるので、旅館を出てからお土産買って帰るだけの予定だったけど、それだとちょっとつまらんかなぁ~ってことで、スマホで検索してヒットしたのが「植村直己冒険館」。
そんなわけである意味時間潰し的な意味合いで立ち寄った場所だったわけです。
ところが…
植村直己さんのことをもっと知ろうとして展示物の1つ1つに見入ってしまい、時間を忘れてしまうという。
ホントは昼ごはんを食べる店も決めてたけど、時間がなくなってスーパーで弁当を買って車の中で食べながら帰る羽目になりました。
でもホントにいい施設です。
「植村直己さんのことを知っていただきたい。こんな素晴らしい人が豊岡市日高町から出たんだよ!」
っていうのが伝わってきます。
なんちゃら記念館とかって僕苦手なんですよね。実は・・・。
たいていサッサと歩いてすぐに出ます。
でもここは違いました。
まず建物。
植村直己さんが命を落としたであろうマッキンリーのクレバスをイメージしたものになってます。
コンクリートの冷たい質感がよりクレバスをイメージさせてます。
でも最初建物が分からなかったんです。
駐車場に着いたけど施設らしい建物がないので困惑。
あたりを見回して案内板を発見。
あ、こっちか。
ん?なんやあれ、的な施設。っていうか看板?
とにかく長細いもの。
と思ったけど、これが施設やったんです。その入り口。
ここから少し下って施設に入ります。
もうこの時点で期待が膨らみました。
施設に入ると最初にビデオを見ることになります。
既に上映が始まっていたので、「終わるまで8分程です」とのことで待ちました。
そのビデオを見ると目頭が熱くなりました。
いろんなエピソードや冒険のチャレンジが映し出され、植村直己さんが冒険家としてだけでなく、誰からも愛される人であったことがよく分かります。
20分くらいのビデオだったと思います。
そのビデオの後に色々な展示物があるので、とても興味が湧きます。
実際の犬ぞりやそれに載せる積載物。
無線関連の機材だけでも相当な量と重さがあります。
これだけの物量を載せて北極圏を犬ぞりで目指したのかと思うと信じられません。
写真があればいいのですが、残念ながら植村直己さんが実際に使用した展示物コーナーは写真撮影禁止エリアでした。
こちらは写真オッケーな場所。
実物大の犬ぞりとテントです。
さて、順路の中間地点には中庭があります。
そこにはクライミングウォールがありました。
まあ、こうなりますね。
こういうところで力を発揮する5歳の次女。
7歳の長女よりも高いところに登ります。
長女はそれを見て大喜び。ガンバレー♪
子供達は静かな施設なので、空気感を読み取ってはしゃいだりしなかったけど、少々退屈だったようで天気が悪いのにクライミングウォールでしばらく遊んでました。
あとは植村直己さんの残した言葉の展示があったり、命を落としたマッキンリーでの最後の交信のやり取りや残された日記などの展示物があります。さらには世界の冒険家の展示があったり。こちらも大変興味深いです。
失礼ながら時間潰しで立ち寄った施設でしたが、植村直己さんの人生に触れることができてよかったです。
今さら冒険家にはなれませんが、人として憧れます。
そんな気持ちでこの施設を出るとは想像してませんでした。
おススメです。