人間関係は、この一冊でいいと思った

書斎には、本の特等席がある。

 

そこに置いてあるのは、
たくさんの本の中から選び抜かれた一冊、
というわけでもない。

 

ただ、
何度も手に取ってしまう本をそこに置いている。

 

何回も読み返しているから、
表紙は少し擦れてきた。

 

その本は、
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
という、少し変わった名前の本。

物語は、
「自分は優秀だ」と思っているビジネスマンが主人公。

 

最初は「周りが悪い」と
信じて疑わなかった彼が、
ある場での対話や問いかけをきっかけに、
少しずつ、自分の見え方そのものに目を向け始める。

正しさを証明することよりも、
なぜ自分はそう見ているのかを問われ続ける。

 

他人を責める視点から、
自分の内側を見つめる視点へ。

世界が変わったのではなく、
自分の見え方が変わっていく。

 

そんな内容。

 

 

読み始めたときは、
「こういうやつ、おるよなぁ」
そのくらいの距離感やった。

 

でも途中から、
その“優秀だと思っているビジネスマン”が、
だんだん自分に重なってきた。

いや、
重なってきたというより
自分だった、
という感覚に近い。

 

この本を知ったきっかけは、
経営者仲間に教えてもらったことやった。

「TAKAさん、この本、読んだほうがいいと思いますよ」

そう言って、
何気なく教えてもらった。

 

今思えば、
日々の付き合いの中で、
僕の言動や、
人との向き合い方を見て、
何かを感じ取ってくれたんやと思う。

 

はっきりと指摘されたわけでもない。
説教されたわけでもない。

 

ただ、
「この本、合うと思う」
そう言われただけ。

 

でもその一言は、
あとからじわじわ効いてきた。

 

この本を読んで一番大きかったのは、

「反省した」とか
「気づいた」ということよりも、

なぜそういう思考になるのかが分かったこと。

 

自分はなぜ、
周りの人をそんなふうに見てしまうのか。

なぜ、
同じ出来事を前にしても、
見え方が少し歪んでしまうことがあるのか。

 

それが、
感情ではなく、
ロジックとして描かれていた。

 

ロジックとして理解できる、
というのは大きい。

 

人はたぶん、人間関係で
何度でもつまずく。

 

「もう分かったから大丈夫」
なんてことは、きっとない。

 

でも、
なぜそうなってしまうのかが分かっていれば、
「あ、今またこの状態になりかけてるな」
と、一歩引いて見られる。

 

完全に防げなくても、
そうならない方法がわかる
本来の状態への戻り方が分かる。

 

それだけで、
人との関係はずいぶん変わる。

 

そういえば昔、
『鏡の法則』
という本を読んだときも、
自分に重なる感覚は強かった。

本の内容は

人間関係で起きている問題は、
相手の問題のように見えて、
実は自分の心の状態を映している。

そんな視点を、
物語として静かに気づかせてくれる本。

 

読んでいて、
胸の奥がギュッとなるような感じがあって、
「あぁ、そうやな」と素直に思えた。

 

ただ、そのときは
なぜそうなるのかまでは、
はっきりと理解できていなかった気がする。
感情の部分は理解できたんやけどね。

 

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を理解したうえで、
『鏡の法則』を読み返してみると、物語の中で揺れ動く感情が、
構造として見えてくる。

 

その違いは、
自分にとっては大きかった。

 

だからこの本は、
僕にとって
「人間関係を良くする本」
というよりも、自分の思考を点検するための本
という位置づけになっている。

 

調子がいいときほど、
忙しいときほど、
正しいと思っているときほど、
ふと読み返したくなる。

 

そういう本は、
滅多にないんじゃないかなと思う。

 

人間関係は

テクニックでもない、
心理操作でもない。

正しいことを言い続けることでも、
我慢し続けることでもない。

 

たぶん、
自分の見え方を疑えるかどうか。

自分は外に立っていると思っていたけど、
実は箱の中にいたかもしれない。

そのことに、
ふと気づけるかどうか。

 

この本は、そのための一冊。
これからも何度も読むと思う。

 

理由はたぶん、
ちゃんと理解できたつもりでも、
まだまだ足りていないと分かっているからやと思う。

 

そしてもう一つ、
以前の自分に戻りたくない、という気持ちもある。

 

少しの自戒を込めて、
まだしばらくは特等席。

 

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この記事を書いた人 TAKA

兵庫県在住の個人ブロガー 子供は3人

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