マラソンに備えて消炎鎮痛スプレーの効果について考えてみる。ついでに薬局の薬剤師さんにも教えてもらいました。
来週に迫った大阪マラソン。
超練習不足状態。
年間ランニング距離は400kmに満たない。それでも一回は30km走をやってみようとトライ。
…してみたけど、25km地点から悶絶。だましだまし走ったけど結局28kmでやめた。
トホホ。あのままでは42kmも走り切れる気がしない。
こうなると消炎鎮痛スプレーに頼るしかない!!
大阪マラソンって調べた限りではエイドステーションにスプレーのようなものはなく、私設エイドやら沿道から「これ使って~」みたいな感じっぽい。
でも、いつ巡り合うか分からないスプレーに頼ることもできないので、携帯しようと思います。
さて、スプレースプレー言うてますが、僕の言うスプレーは冷却スプレーではないですよ。消炎鎮痛スプレーのこと。
冷却スプレーは発熱を抑える、炎症を抑えるという効果と同時に、血液の流れを抑制して、筋肉を収縮させるという、ランニング中には良くない効果もあります。
ちなみに一番効果のある成分が入った消炎鎮痛スプレーはドラッグストアで2000円以上します。ただの冷却スプレーなら600円とか700円くらい。効果も違うけど価格も全然違います。私設エイドや沿道で高価なスプレー用意してくれてる可能性は少ないと思うんです。
なので、携帯するしかないという結論。
ちなみに「マラソン スプレー」で検索してみると、マラソン中にはやってはいけないこと!冷却スプレー!ってな情報があります。これはマラソン中における冷却スプレーの負の効果の部分みたいです。とにかく冷却だけのスプレーは使わないほうがいいと思います。
さて、僕自身消炎鎮痛スプレーが効果的なのを十分知ってます。
毎回練習不足で挑むフルマラソン、30kmの壁を越えられず後半は悶絶。ストレッチ、歩く、走るを繰り返すパターン。でも、唯一止まることなく最後まで走れたマラソンが2016年の加古川マラソンでした。この時後半のエイドステーションにスプレーがあったんです。
不思議なことに限界にきてた脚が動き出す。そして動きが鈍った頃に、またもやエイドステーションにスプレー。また復活。この時のスプレーがどんな種類か覚えてないけど、恐らくエアーサロンパスやったと思います。消炎鎮痛スプレーですね。
その時の記事↓
それから自転車練習の際に使った消炎鎮痛スプレー。この時も凄い効果。嘘やろっ!ってレベルの効果でした。
その時の記事↓
個人差はあるかもですが、僕は消炎鎮痛スプレーの効果は結構あるんです。
さて、そうなるとどのタイプのスプレーにするか。
ドラッグストアに行ってきました。何種類かあるので迷うけど高いものは2000円を超える。さすがに手が出ないなと思うけど、効果があるなら払う価値あるし…。
悩む。
悩んだところで解決しないので、他のお客さんにフレンドリーに対応されてた薬剤師さんに聞いてみました。
もの凄く丁寧に教えてもらいました。知り合いの方でマラソンする人も多いみたいで、この辺りの知識は結構お持ちでした。さらに久光製薬の勉強会にも行ってきたとのこと。
ありがたいことにめっちゃ分かりましたよ。
消炎鎮痛スプレーの成分について
有効成分は主に次の4種類。効果の高い順番です。
①ジクロフェナク
②フェルビナク
③インドメタシン
④サリチル酸
僕が最近よく使ってたのは久光製薬のエアーサロンパスJETα(ジェットアルファ)。
成分は一番効果の少ない④サリチル酸でした。
ちょっとショック。
値段が安かったんですよね。でも勘違いしてたのですが、エアーサロンパスって白い缶のイメージだったけど、それは販売終了とのこと。今はこの青い エアーサロンパスJETα がノーマルタイプみたいです。知らんかった~。
松竹梅の「竹」を使ってたと思ってたのに…。
さて、そうなると久光製薬の製品はエアーサロンパスのJETα(ジェットアルファ)とDXの2タイプ。DXの有効成分は2番目に効果の高いフェルビナクです。フェルビナクはとにかく浸透力が高いようで、即効性があるとのこと。
「〇〇と比べると浸透力が4~5倍違いますよ!」
とのことでした。この〇〇の部分を覚えてない(汗)。
とにかく、フェルビナクは効果が高い上に浸透力が圧倒的だと教えてもらいました。
1番効果があるのはジクロフェナク。これが一番効果があるとのこと。ただ浸透力がフェルビナクに劣ります。
でも一番効果があるなら試したいところ。
3番目のインドメタシンは効果で言うとフェルビナクのやや下に位置するみたい。でも浸透力でフェルビナクに全然劣るので、この2つで迷うなら間違いなくフェルビナクをおススメしますとのことでした。
消炎鎮痛スプレーの使い方
どのタイミングで使うのかも教えてもらいました。
運動前に一度使っておいたほうがいいみたいです。
疲労度に違いが出てくるみたいですよ。
へぇ~。そうなんですね。
痛みが出る直前か、出た直後あたりでロケットの第2エンジン点火!!みたいに使うのかと思ってました。
それで痛みが出てきたら効果が高く浸透力にも優れたフェルビナク入りのスプレーがいいとのこと。
なるほど~。完走できる気がしてきました。
購入したのは…
さて、親切な薬剤師さんのおかげで購入する製品を決めました。
この4種類。
ちょっと買いすぎました。まあまあ出費です。
走る前に脚全体にスプレーするのはエアーサロンパスJETα(アルファ)。たくさん使うと思うので300mlにしました。
それからエアーサロンパスDX。浸透力が圧倒的なフェルビナクです。マラソン中の即効性に期待!
それから最強成分ジクロフェナクの入ったボルタレンスプレー。90gしか入ってないのにドラッグストアでは2000円以上します。超高級品ですね。買うか迷ったけど、やっぱり一回試してみたい。
最後に同じくジクロフェナクの入ったチック剤 ゼノールジクロダイレクト。
普段のケアに使うつもり。
価格について
価格はこんな感じでした。(地元のドラッグストア)
エアーサロンパスJETα 300ml 2138円
エアーサロンパスDX 120ml 1490円
ボルタレンスプレー 90g 2268円
ゼノールジクロダイレクト 42g 1598円
内容量が違うので単に価格だけ見ても参考にならないので、スプレータイプの3種類を1mlあたりの単価にしてみました。
こんな感じです。
この中でエアーサロンパスJETαだけ大容量300mlタイプ。1mlの価格が7円となってるけど、それはお得な価格やと思うので、恐らく9円くらいではないかと思います。そうなると 9円:12円:25円 くらいでしょうか。
注目すべきはフェルビナクとジクロフェナク。 12円:25円 なので価格差はなんと2倍ですね。
ジクロフェナク成分のスプレーは高いけど効果がありそうです。どんな場面で使おうかな。走り終わった後のスプレーですかね。
さて、そんなわけで来週に迫った大阪マラソンですが、消炎鎮痛スプレーの使い方に迷いはなくなりました。
スタート前にエアーサロンパスJETα、途中で使うのはエアーサロンパスDX、走り終わったらボルタレンスプレー。
この順番ですね。
練習不足のおかげで消炎鎮痛スプレーの有効成分や使い方など非常に勉強になりました。
もちろんこんなものに頼ることなく走り切れたらいいんですよ。
でも、練習不足で挑むフルマラソンの怖さ、30km以降の悶絶はホントにシャレにならない辛さ。今回はこの子たちにお世話になろうと思います。
練習のほうはもうジタバタしても始まらないので、あとは当日万全の体調で臨めるように体調管理をしっかりとしていきたいと思います!