第6回グリーンパークトライアスロンin加西に参戦してきました。スイムは途中棄権となりました。
先日行われた第6回グリーンパークトライアスロンin加西。
地元の大会です。
練習に練習を重ねて臨んだ大会でもなく、・・・とは言え家族も呼んでるので無様なとこも見せられないという。
なのにやってしまった。 スイムの途中棄権。
さて、当日を振り返ってみます。
前日に行われた開会式。競技説明ではスイムでの死亡事故の例やその原因を細かく説明されてました。とにかくスイムでは無理をせず、勇気ある撤退こそ大事との話でした。納得!
その後、オリンピック選手だったトライアスリートの山脇真知子選手のトークセッション。トライアスロンがマイナー競技だった頃からの貴重な話が聞けました。
さて、その後は前夜祭のカーボパーティ。僕は参加するのが始めて。
第4回は仕事の都合で参加できなかったんです。
カーボパーティではたくさんの食事が出てました。
トライアスリートのみなさん食いまくる。僕も負けじと食いまくる。久しぶりにお腹いっぱい食べました。
地元のレースということもあり、ご近所アスリートの方もたくさん出場。僕の同級生もリレーの部で2人出場。心強いです。
最後は加西市の選手、加西市に関係のある選手もチーム加西ということで一致団結。
明日は頑張りましょ♪
さて、翌日。
準備も万端。
バイクチーム「ふんだらまわる」のA君もリレーで参加するので一緒に会場へ。A君はトライアスロン初挑戦です。
駐車場でバイクの空気圧の最終チェック。
バッグを背負って駐車場から会場へ移動。地味に遠かったです。600mくらいあったかな。
途中スイム会場の皿池があります。
なんか美しい・・・
ここを泳ぐんだすな。
受付けを済ませてから家族用にポップアップテントを準備。後で応援に来てくれます。
その後、トランジションエリアで僕も準備。
知り合いもチラホラ。M先輩もいてました。
ちなみにリレーでバイクを担当するA君は3種目のトライアスロンにチャレンジすることを今年宣言したので、僕の準備してる様子に興味津々みたい。
ま、僕もたったの3回目やねんけどね・・・
スイムの試泳もやっておきました。
泳ぎは・・・ こんなもんなんかなぁ~。よく分かんない。
しばらくすると妻と子供達も会場に到着。
子供達、たくさんのウェットスーツ軍団の中から僕を見つけて嬉しそう。
「パパ頑張ってね!」
「おう!」
さて、スイムの前に参加選手全員で準備運動。
ストレッチもそうだけど、筋肉を大きく動かして心拍を上げておく目的もあるそうな。
さて、いよいよスイム。僕は第1ウェーブ。始まる前の何とも言えない緊張感。
家族、たくさんのギャラリー。
泳げるんかな?ってか・・泳がんと。不安になります。
1週間前に2年ぶりのプール。それから4回行きました。距離は4300m。ちゃんと練習してる人からすれば何じゃそりゃっ!って怒られそうな距離ですが・・・
この程度の練習では本番を直前にして自信に変わるものではなかったです。
緊張。ドキドキ。とにかく緊張。大きく深呼吸して落ち着かせる。
水面で待機してると最初のターンの目標になってるフロートがとてつもなく遠く感じます。
プワァ~ン!
スタートの合図。
泳ぎ始めたものの、前の人を叩いてるし、後ろから叩かれるし、蹴られるし・・・僕も蹴ってるし。
もうぐちゃぐちゃなところにいた印象。これがバトルってやつか!
今さっきぶつかった人横から来たっ!てことは僕の方向が間違ってるのか!?
ヘッドアップして方向確認しようにもちゃんと見えない。周りの選手のバシャバシャした水しぶきだけ。
そういう意味では見えてるんだけど、目から入ってきた情報をパニック気味になった脳がちゃんと処理できない。
ヘッドアップで一瞬見える景色の情報から、これでいいのか悪いのか?方向があってるのか?
ただ、必死に顔を上げてるだけ。
とにかく進まなきゃ。
無我夢中でクロール。息継ぎしても苦しいだけ・・・
あ、吸った空気を水中でちゃんと吐ききるんだっけ。プールでちゃんと習得した息継ぎも本番では忘れてるし・・・
スタート直後の激しいバトルは終わったけど、その状況から抜けたときにかなり疲労感がありました。
息継ぎで横を見ると隣で泳いでる選手がいる。
この選手についていこう。
でも、やっぱり苦しい。
アカンっ!とりあえず平泳ぎっ!!
ゼェゼェッ!ハァ、ハァッ!!
まだそんなに進んでないのに苦しすぎるやろ。
この時すでに第1ウェーブの一番後ろあたり。まわりにも数人選手がいたけどちゃんとクロールしてる。
あ、平泳ぎの選手が右前方。でも方向確認の平泳ぎだったみたいですぐにクロール。
僕もクロールしなきゃ。
やってみるものの、数回のクロールでしんどくて平泳ぎ。
こんなハズじゃ!
クロールしてみるものの、やっぱりダメ。プールに通う前よりひどい。
プワァ~ン!
第1ウェーブから5分後の第2ウェーブのスタートの合図。
集団の選手が迫ってくるやんけっ!邪魔にならないように少しでも進まなきゃ。
焦りまくるので、思いとは裏腹にちゃんとしたクロールができない。
平泳ぎでぜぇぜぇ泳いでいると、僕の少し前の選手が近寄ってきたライフセーバーの人にスイムスキップ宣言。
僕もすぐにスキップ宣言しました。
その後、ほどなくして3人がスキップ。
計5人。
今となっては、落ち着いたらいけたんじゃないのか?スキップする必要があったのか?という思いはあるけど、あの時はとにかく泳げる気がしなかった。1500mの距離を泳ぐなんて無理。
スキップしたところはスタートから恐らく300mあたり。その5倍の距離をアップアップしながら泳ぐなんて考えられない。
平泳ぎで最後まで泳ぎきるのも1つ。でもそんな気にもならなかった。僕は完全に準備不足。プールでちょっと泳げたからといってスタートラインに立つなんて無謀だったのかも。
バトルの対処法も、息が上がったときの対処法も知りませんでした。
僕のような準備不足の選手は大会の主催者側からすれば大迷惑な存在。
平泳ぎする資格もないと思います。
不幸にもトライアスロンのスイムで亡くなる方がいますが、その中には僕のような準備不足な方もいるように思います。
前日の説明会で「勇気ある撤退」という話をされてましたが、それは練習を重ねて参加したけどスキップした選手への言葉。
僕は単に「泳げないので棄権」です。
しばらくスキップした他の選手と一緒に岸で休みました。
なんとも言えない雰囲気。
もう泳がなくてもいいんだという安堵とかっこ悪い自分への自責。
第1ウェーブの最後尾の選手が第2ウェーブの速い選手に飲み込まれていく。それでも自分のペースを守って泳ぎ続ける選手。もうあそこには戻れないんだな・・・
しばらく休んでから、力なく岸を歩いて戻りました。
妻と子供達が僕を発見。
妻はすぐに状況を察したみたいだけど、子供達は
あれ、パパもう泳がへんの。何で?もうやめたん?
ごめんよぉ~。
この後、自転車と走るのはやるからねと言うと安心したみたい。
しばらくするとスキップした選手が集められてスキップの事情説明とドクターチェック。それからバイクとランはやりますかという意思確認。
もちろんやります!
スキップしたのでバイクとランは参考記録。
でもこれだけは頑張ろう。
第1ウェーブの先頭の選手がスイムアップ。20分そこそこ。
ウェットスーツを脱ぎながらトランジションエリアに走っていきます。
最高にかっこいいっ!!
2位の選手もスイムアップ。
その後も続々とスイムアップ。
ちゃんと練習して、限界に挑戦して参加してる選手たち。
最高にかっこいいですっ!
速い選手だけがかっこいいんじゃない。遅くても諦めず最後まで・・・
太ってる選手、孫がいるであろう年齢の選手、細身の女性選手。
みなさんホントに輝いてますっ!
スキップした選手のバイクのスタートはスイムのスタートから1時間後。
なので、泳ぎきった全ての選手がバイクでスタートするのを見届けることができました。
スキップ組もそろそろバイクスタート。
1名は棄権したみたい。
子供達が頑張ってねと声をかけてくれました。
頑張るで!と合図したものの
スキップしたパパですが、とりあえず行ってきますという気持ち。
2種目だけは頑張ろう。
バイクは可もなく不可もなくといった感じ。
途中足が攣りそうになったので、メイタンのサイクルチャージをドリンクで流し込みました。
早めの補給がいいようです。
とにかく40kmを踏み続けました。
バイク終了。
ランへ移行するもバイクのダメージが脚に残ってる。
それも結構な疲労感。自分の脚じゃないような感覚。
バイクで踏みすぎたいみたい。
ランは2.5kmを4周回。
やっとパパが来たので子供達おおはしゃぎ。
1周目が終わったくらいで脚がほぐれてきた感じ。
もうすでに速い選手は続々とゴールしてます。
ランでも沿道の応援の方やボランティアの方の応援が嬉しいですね。
用意してくれているものを少しでも頂こう!なし、ぶどう、コーラをいただきました。
M先輩の私設エイドです。(ランコースの隣がご実家なんです)
毎年私設エイドで応援してくれております。ホントにありがたいことです。
周回を重ねるごとに走ってる選手は少なくなってきます。
3周回目が終わって4周回目に入ったとき、妻にあと10分!と伝えました。
子供達と一緒にゴールするんです。
正直走りながら迷いました。スキップした僕にそんなご褒美はなしだろ。
来年挑戦して完走した時にとっておこうか?
でも子供達と約束したし・・・
葛藤があったけど、楽しみにしてた子供達のために一緒にゴールしよう。
4周回目ももうすぐ終わり。
ゴール手前で妻と子供達が待ってくれてました。
(ゴメンよぉ~。ホントに待たせたね。)
最後は子供達が大好きな両手抱っこ。
「パパ靴が脱げたぁ~」と次女。
そんなことどうでもいいじゃないか。
大好きな両手抱っこ、そのまま走ってくれるいつもの力持ちのパパに嬉しそう。
ゴールっ!
スキップしたパパなのに子供達は誇らしげ。
僕は何とも言えない気持ち。
これを糧に練習しよう。
次は絶対に完走して妻や子供達と喜びを分かち合おうと決意しました。
僕の第6回グリーンパークトライアスロンin加西が終わりました。
来年は確固たる自信をもって大会に臨みたいと思います。
今回はそのための必然だったということにしなければ・・・