足場板とアイアン(鉄筋)で組立式ローテーブルをDIY!材料費は超安いけどええ感じ♪その作り方を紹介します!
先日DIYで作ったローテーブル。
自宅のウッドデッキで休日にまったりと過ごすためのテーブルとして作りました。
材料は足場板と鉄筋という安い材料です。
塗料を含めても材料費は1万円程度。(使用した工具類は含まない)
それでも完成度には大満足。デザイン、色、質感、サイズ、使いやすさ等、どれもええ感じです。
今回作ったテーブルのポイントは次のとおり。
①雰囲気のええものを作りたい。
②家族全員が余裕を持って使える大きなサイズ。
③ローコストで作る。
④使いたい時だけ出してきて組み立てができる。
とまあ、こんな感じ。
さて、ポイント①の雰囲気。
これ大事ですね。
ウッドデッキは自宅グランピングを目指してるのでちょっとした小物にもこだわりたいんです。
細部に神は宿ると思ってますからね。
なので、ホームセンターで折りたたみテーブルを購入するという選択肢は全くありません。
テーブルは大きな家具だし、間違いなく雰囲気を決定付ける大きな要素になります。
そこで登場するのは足場板!
足場板を選択することでポイントとして挙げた①②③が一気に片付きます。
足場板は大きくて安くて雰囲気のええ材料ですからね。
となると後はポイント④の組立式ってとこだけ。
脚部が簡単に取り外しができて、天板も数枚の板で構成されており、バラバラに出来る構造が理想。
なので、こんな形にしました。
足場板の天板・・・4枚
足場板をつなぐボルト・・・12本
鉄筋の脚部・・・2セット
4枚の足場板を12本のボルトでつなぎ、その天板を脚部に差し込んでハの字に開いて固定します。
組み立ても簡単で時間もたいしてかかりません。
テーブルサイズは大きいけど、コンパクトに収納ができます。
ちなみにサイズは幅が2メートルの奥行きが96センチ。かなり大きいです。家族全員が余裕を持って使えるサイズになってます。
それでは作り方の細かい部分を見ていきましょう!
僕が今回購入した足場板は2メートルの長さで幅は24センチのもの。
これを4枚購入しました。1枚なんと1000円程度。安っ!!
ちなみに足場板は建築現場で使われる材料なので結構雑な扱いを受けてます。
購入する4枚を選び出すのも一苦労。湿ってたり、欠けてたり、反ってたりしてるので厳選してください。
次に脚の部分になる鉄筋。
10mmと13mmのものがあったけど、13mmのタイプを使います。
異径鉄筋っていうんやね。知らんかった。
5.5mで415円!安いッス~♪
これを1本だけ使います。
購入したホームセンターでは自分でカットできるように鉄筋カッターがありました。
これはラッキー♪
カットする長さは次の通り。
985mm 4本
300mm 4本
全部で8本カット。カットした材料の長さを足すと5140mm。ここで売ってた1本5500mmよりも短いんです。
ちなみにカットした材料はこのように組み合わせて使います。
さて、ホームセンターであと調達するのは…
パーツクリーナー
脚部のサビ止め
脚部の塗料
脚部のキャップ
足場板の塗料
こんなもん。
パーツクリーナーは塗装前に使います。油分を落とすスプレーです。200円くらいで売ってます。
脚部の塗装前にはサビ止めを塗りましょう。簡単なスプレータイプ。カンペハピオ「スプレーさび止め」。
それから塗料はちょっと高めのこいつ。カンペハピオ「シリコンラッカースプレー」。
「強靭な塗膜を作ります」というコピーに反応しちゃった♪
色はもちろんつや消し黒。
この2本でいきましょう。
脚キャップもありました。12.7mm用。これを4つ。
それから塗料。有名なワトコオイル。
僕はほとんどこのワトコオイルを使います。
今回使う色はダークウォルナット♪
塗料というても水のようにシャブシャブで、少ない量でもめちゃんこ伸びて広い面積を塗装することができます。
今回は1リットルを購入したけど、足場板4枚を裏表全部塗っても半分くらい残ります。それくらい伸びます。
さて材料の調達はこんなもん。
早速脚部の製作に取り掛かります。
溶接作業です。
溶接機がない場合は近くの鉄工所へ依頼すれば簡単に作ってもらえると思います。
でも、溶接機が1台あればDIYの幅が広がるのは間違いないので1台あってもいいと思います。
100Vの家庭用電源で使える溶接機もありますよ。
さて、完成形はこれ。
ややハの字形になってて、下がやや広がってます。
その角度を左右ちゃんと保って溶接するために、その角度の板をまず準備。
その板に鉄筋を合わせて溶接すると角度が保てますね。
溶接するときに注意するのが、鉄筋の形。
ギザギザのところとそうでないところがあるんですね。
テーブルを挟みこんで脚を開いたときに、できればこのギザギザがテーブルに食い込まないようしたい。
なので、溶接時にはこのギザギザの位置に注意します。少しずらしておくんですね。
角度でいうと20度くらいでしょうか。
完成したものを上から撮った写真がこれ。
脚部が斜めになってるときにテーブルに接してるところがギザギザのないところになってるでしょ。
そういう意味でずらしておくんですね。
さて、鉄筋のずらす具合を決めたら溶接。
1箇所確実に溶接したら板をはずして…
接合部をぐるりと溶接。
反対側も溶接。
2セットです。こんな感じ。
さて、今度は板を挟む下側の鉄筋を溶接するのですが、上の鉄筋と下の鉄筋の距離が問題。
足場板の厚みは35mm。これに対して脚部の足場板を挟み込むサイズはどんなもんか。
とりあえずノギスで試してみました。
38mmに設定。板の厚みより3mm大きいサイズ。
挟んで斜めにするとこんな感じ。
このノギスの角度がそのまま脚部の角度になります。
ちょっと斜めすぎかぁ~??
次に37.5mmに設定して同様にやってみた。
おおっ!この斜め具合がええ感じ。
0.5mmの差で微妙に角度が変わります。
板の厚みプラス2.5mmくらいがいいみたい。
この37.5mmの距離を保って溶接するのは失敗しそうだと思ったので、裏技。
板をカットして37.5mmの薄い板を用意します。
テーブルソーでカット。
ノギスで確認。37.5mm。大丈夫!
で、この37.5mmの板を脚部に当てて、足場板を挟む下側の鉄筋を溶接します。
こうすると確実に37.5mmで溶接ができます。
この時、接合部がぴったりと合うように切断機で少しカットしてます。
では溶接。バチバチバチッ!
この時も鉄筋のギザギザの角度に注意してくださいね。20度くらいずらします。
反対側もバチバチッ!
溶接時にできる膜(スラグ)をキレイにして磨いて…
完了です♪
ちょっと足場板を挟んでみましょう。
挟み込んで・・・
ハの字に広げます。ギザギザじゃない部分が板に接してますね。
うん。ええ感じ。サイズもでかい。
さて、作業は続きます。
次は塗装。
・・・の前に鉄筋の油落とし。鉄筋についてる油分をキレイにしておきましょう。
でないと塗装がちゃんとできません。弾いちゃうんですね。
使うのはパーツクリーナー。
プシュー!!!
このパーツクリーナーは速乾性があるのでスプレーして洗浄しても、みるみる乾いていきますよ。
次にサビ止め。
プシュー!!!
こんなもん。2回塗りました。
さて、最後につや消し黒。
強靭な塗膜を作っておくれやす。
プシュー!!!
3回くらい重ね塗りしておきましょう。
乾きました。
完成♪
マットな質感がええ感じですね。
あ、そうそう。
脚キャップ。
こいつをはめます。
キャップの12.7mmの穴に13mmの鉄筋がピッタリすぎるほどピッタリはまります♪
これでやっとこさ脚部の製作完了~~~♪
この日の作業はこれで終わり。
数日後。
天板の作業にとりかかりましょ。
足場板の表面を削ってツルツルにしてから塗装しますよ。
まずは削る作業。
使うのはベルトサンダーという工具。
・・・と体力。
とにかくこの作業疲れます。
製材屋さんの知り合いがいたら、持ち込んで機械でやってもらうんやけどね。ビィィィ~!!!って機械通したら終わる作業。
ベルトサンダーを板に押し付けながら削る作業はなかなか大変。体力自慢の僕でも2枚ですでにひーこらしました。
3枚目、4枚目とだんだん適当になりそうなのを、休憩を挟んでなんとか集中力を保持。
やるときは覚悟を持ってやってください。
まあ、安い材料をそれなりに仕上げるためです。頑張りましょ♪
側面も削って角も面取りしておきます。
ちなみに、サンディングベルトは2種類を使いました。
100番で荒削りしてから240番で仕上げの削りをしてます。
天板の裏側はちょっとだけ適当に仕上げました。100番を軽く当てて作業してます。
足場板の表と裏側で木目も違うしフシの感じも違います。
どの板も表にするならこっちだなというのがあって、組み立てるときにツルツル具合で即座に判断できるようにしました。
もちろん両方ツルツルにしてもいいと思います。体力は消耗するけどね。
削る作業が終わった足場板。
塗装に取り掛かる前にとりあえず脚部に挟み込んでみます。
おおっ!ええ感じやぁ~。
疲れも吹っ飛びました。
さて、塗装。ワトコオイルのダークウォルナット。
端切れ布で塗っていきます。
めちゃんこ伸びる塗料なのでこの作業は比較的早いです。ツルツルに削って白っぽくなってた足場板がみるみるキレイな色に染まって木目が美しく出てきました。
これがワトコオイルなんです。ホントにおすすめの塗料!
さて、これで2日目の作業が完了♪
あーしんど。もうほとんど完成してるっちゃしてるけど、あとは足場板どうしの接合部分の作業をやっていきます。
さて、翌日。3日目ですね。
ここまでの材料で組んでみました。
それなりに見えるのですが、やっぱりこうなります。
安い材料だし精度が悪いので端っこがバタついてますね。
真ん中あたりも段差がついてます。これでは使いにくい。
なのでこれを解消しましょう。
解決方法は足場板の側面に穴を開けて、そこにボルトを入れて接合させる方法にしました。
こんな感じ↓。
接合部に入れるボルトにしたのはホームセンターで購入したアンカーボルト、W3/8の300mmサイズを4本。
この材料のツルっとした部分を1本につき3つカットして12本用意しました。
カットするのに使ったのは南斗水鳥拳。
…ではなく、切断機。
それでは足場板の側面にドリルを使って穴を開けていきましょう。
その際に役に立つのはドリルガイド。これを使うと穴を垂直に開けることができます。
しかも、開ける穴の深さも決めることができるんです。
ストッパーの位置を変えるだけ。
ドリルをスライドさせて穴を開けるけど、このストッパーの位置で止まるので、穴の深さは一定なんですね。
昔からこのドリルガイドは持ってるけど、なかなか使える道具です。角度を変えると斜めに穴を開けることもできますよ。
ちなみにボルトの直径は8mmなので8.5mmのドリルを使いました。
(購入したボルトはW3/8というサイズでミリに換算すると9mmなのですが、それはネジの山の部分で、つるっとした所は8mmなんですね。)
それでは側面に4箇所穴を開けます。
いちいちメジャーで測って穴の位置を決めるのも面倒なので、足場板と同じくらいの長さの板を用意。
その板に穴を開ける位置を書き込んで、その板を側面に当てて印をつけます。
こうすることで毎回メジャーを当てることなく、正確に印ができます。
さて、穴あけ作業♪
ドリルガイドがあるのでとっても楽チン。
この作業は器用な僕でもドリルガイドなしではできないだろーな。
8.5mmの穴に見事にはまった8mmのボルト♪ 完璧な組み合わせ。
どんどん穴を開けて、4枚の板の側面に必要な穴を開け終わりました。穴は24箇所。
ボルトを入れて組み立ててみましょう。
穴の位置が完璧なので見事にはまる足場板。
脚部を差し込んでようやく完成。これで段差も解消されました。
さて、掃除して工具を片付けて…
あらためて写真。
ホントに最高の出来です♪
これで材料費が1万円程度とは驚きです。
普通のテーブルセットはIKEAで買ったものがあったけど、とにかくローテーブルが欲しかったんです。
パソコンしたり、読書したり、食事したり、ボケーとしたり。
それでゴロン。
大の字でゴロン最高ですよね。
先日ウチでやったピザパーティーでも大活躍してくれました。
休日は引っ張り出してきて組み立てて家族で使ってます。
使い終わったらバラバラにして…
収納。
収納するスペースも作りました。
足場板は軽い素材なので2メートルの長さがあっても運ぶのは全く苦にはなりません。
こんな感じで作って、使って、収納してます。
この先もずっと活躍してくれそうな予感。
今後は高さのある脚部をもう1セット作って普通のテーブルにしてもいいかなとも思ってます。
ま、そのうち…。
なんと3年後にこんな使い方を発見!
中の板を2枚抜いただけ。超便利♪
さて、最後に材料と道具をもう一度整理しておきます。
材料
足場板4枚
鉄筋13mm
パーツクリーナー
ワトコオイル
脚部サビ止め
脚部塗料(つや消し黒)
脚キャップ4個
アンカーボルトW3/8 300mm4本
使った道具
溶接機
切断機(ホームセンターに鉄筋カッターがあったので長さの微調整のみに使用)
テーブルソー
ベルトサンダー
インパクトドライバー
8.5mmドリル
ドリルガイド